日本は、
「人口減社会」
「少子高齢化」
と言われます。
週1回発信している社内向けのマネジメントレターでも何度も言ってきました。
変化のスピードが高まるこの時代においては、
・自らが意識的に変わる必要
・変わる周囲に対応する必要
があると思います。
変化するため、変化に対応するためには、
自らが主体的に学ばないといけない。
厳しい言い方になるかもしれませんが、
生き残るために、学ぶことが必要になる時代になると思っています。
とはいえ今(2016年)では、
あまり危機は顕在化していません。
なので、今私がこういうことを繰り返し伝えるのは、
「またまたそんなこと言って」と
恐怖を煽っていると思われがちです。
現実はそこまでではないじゃないか、
なんだかんだ日本は今後もやっていけるのではないか、と。
まだまだ楽観的な人が殆どだなと思ってみています。
でもそんなことはありません。
加速して落ちていくのは、むしろこれから
このチャートは、国土交通省が制作した、日本の人口の推移表です。
これからかなりの急勾配のジェットコースターを降りていくことがわかります。。
商品や企業には「成長カーブ」というものがありますが、
日本の人口を当てはめると、どう前向きに見ても「成熟期」を過ぎ、「衰退期」に入っています。それも急速な。
ただ、2016年はまだ弧の頂点に近い部分ですね。
(だから、あまり危機感が顕在化していないのです)
大きく変わっていくのは、まだまだこれからです。
私が想定するのは、
本格的な衰退の幕開けは2020年のオリンピック・・ではなく、
「団塊の世代の後期高齢者入り」だと思っています。
あと10年ほどで、団塊の世代が続々と後期高齢者に入ります。
今はとても元気な人の多い団塊の世代の方々は、
その旺盛な消費マインドでむしろ経済を牽引してくれています。
資産をかなり持っている世代でもあります。
しかし75歳を超えてきたその時、
人間にはどうしても「老い」が忍び寄ります。
昔みたいに老いる前に亡くなれば財政負担にはならないわけですが、
医療の発達した現代では半数以上が生き続けます。
ただ病気にはなるので、医療費がかさみます。
彼らが後期高齢者になったとき、
いよいよ我が国の社会保障の制度も成り立たなくなるはずです。
だったらそうなる前に社会制度を変えればいいのでは。
といえば、そう簡単には変わらないのです。
なぜなら、選挙の票をにぎっているのは高齢者だから。
この記事なんかはそれを物語っていると思います。
どうかんがえても今の時代に即していないのに、
変えられずにずるずるという例です。
高齢者だけが利用できる「シルバーパス」を廃止した方が良い3つの理由
http://www.minnanokaigo.com/news/N34981608/
じゃあどうしたらいいのか?
日本のボーナスステージは終わり、
結構に大変な時代を生きることになるとは思うのですが、
悲観のもとで下を向いて生きていくしか無いのかといったら、
そうではないと思っています。
政治や行政には変えられないのを変えられるのが民間の役目です。
そのなかで我々ができることは、勉強を通じて、
若い世代の人のポテンシャルを引き上げることです。
そうすることで、日本の底力を上げるお手伝いをします。
あと10年して、人口が劇的に減りだしたら、
勉強場所という訴求ポイントだけではどう考えてもジリ貧です。
そもそも人が減るわけですから。
つながりやシェアといった言葉、
勉強カフェでも積極的に発信しています。
2008年の創業時は巷で言われていませんでしたので、
それを打ち出すことで差別化できていました。
しかし今ではコワーキングスペースやコミュニティカフェなど、
当たり前のようにどこでも言われています。
当社(株式会社ブックマークス)の目指す立ち位置は、
「大人の勉強をとりまく課題のソリューションカンパニー」
というところでしょうか。ITコンサル企業っぽく言うと笑
勉強場所がないという世の中の不満に対して2008年に立ち上げた「勉強カフェ」は、
これからもチューニングを重ねて、変化の波に対応させていきます。
そして、勉強は受け身でインプットすることであるという、誰もが持っている当たり前の概念に対し、
大人がすべき勉強とは、【自発的なもので、且つアウトプットすること】であるということを
啓蒙をしていくのがブックマークスを通しての私の使命だと思っています。
ちなみに大人がするアウトプットとは、
最終的にはそれにより誰かに喜んでもらうことで売上を上げる事だと思います。
それがこれからの厳しい世の中を生き抜くことに繋がります。
会社から給料をもらって働くことはいつかマイノリティーになるでしょう。