まったりするはずの12月ですが・・
弊社にとって12月は閑散期。世間では12月は師走でドタバタしていますが、勉強カフェでは1年で一番ゆったりとした時間が流れるのがこの時期です。性格がひねくれている私はそうはさせません。9月末の記事で、こんなことを書きました。
2Qのテーマは勉強カフェの「ブランディング」の再構築だと考えています。
勉強カフェらしさをどう固めるか
それをどう簡素化するか
それをどう仕組み化するか
それをどう社内で定着させるか
それをどうPRするか
これらをすべて2Qのうちに準備を実施し、3Qの開始とともに1月から導入することを決めました。
3ヶ月しか無いですがやると決めたら、あとはやるのみ。やるしかない。
このひとことのせいでおかげで、私も社員のみんなもこの数ヶ月大忙し、です。なんか、たいそうなこと書いていますが、この時点では今こそこれをやろうとは感じているだけで、具体的な構想は何もありませんでした。しかし社内では社員に対してのマネジメントレターで宣言し、ブログでもこうして公開してしまった以上、やるしかない。基本不真面目なので、こうして自分に負荷をかけてそれを乗り越える。これの繰り返しです。
自分たちについて考える貴重なとき
で、今、佳境です。考え出したら次々とアイディアが湧いてくるんですよね。一番最初考えていたことの3倍くらいやることが増えました。ブランディングの再構築をするということにしたことで、社員全員でとは言えない規模になってしまいましたが、それでも社員とともに「勉強カフェとはそもそも何だろう」「我々にとっての勉強とは何なのか」「何を目指すのか」を何時間もかけて考えることになりました。そのこと自体が大きかった。
そしてこのタイミングで新たな出会いもあり、「ブランドとはなんぞや」ということをそもそも考える機会になった。これもとても大きかった。ブランド構築に関する本を買い漁って、ひとつ分かったんです。ここのところ「ブランディングの再構築」とか「リブランディング」とかを社内でしきりに言っていたのですが、リブランディングだなんておこがましいということを。そもそもブランドづくりをしていなかった。もう一回作りなおそうと思います。来年を「ブランディング元年」と定めて、新しい勉強カフェを作っていきます。
私、破壊精神があるようで、壊したくなるんですよね。自分で作ったものを。子供のころ何かあったんでしょうか。思えばサイゼ店長だった時もひとつのお店に長くいると飽きちゃう。だからさっさとやりたいことやって結果を出して次のステージに行く。そんな感じでした。自分は起業家であって経営者には向いていないんじゃないかと悩んだ時期も昔あったのですが、経営者でありながらも自分で作ったものを矛先にして壊して作ればよいことが分かり解決しました。自分の作品を変えられないよりはマシだろうと思い込んでいます。
もう一度、尖るということ
勉強カフェは2008年に開始し、7年目に入りました。1つのお店が7年も続くこと自体が奇跡的。本当にありがたいことです。これまで使ってくださったすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。特に私が店頭に立っていたときの会員さまの顔は未だによく覚えています。何年かぶりにメールやメッセージをくれる会員さまもいらっしゃり、懐かしい思い出が蘇ります。最初、潰れずにすんだのは、尖っていたんだと思います。素人の僕が始めた事業なので、至らない点もたくさんあったと思いますし、提供しているサービスも今とは比べ物にならないくらい少なかったのですが、それでも多くの方に支えられてきました。
あれから6年。店舗が増え、スタッフも増え、会員さまも増えてくるなかで、尖っていた部分が少しずつ自然と丸くなっていたのだと思います。それ自体は恥じることではなく、そういうものだと思います。多くの方に受け入れられるようになると、自ずとそうなります。
今回予定している諸々の変更は、勉強カフェの根幹、つまりコンセプトが変わるものではありません。むしろ「学びを通じて幸せになる大人を増やしたい」というミッションの元、ひとり、またひとりと仲間が集まってきてくれた、私たちの想いや方向性を明確なものにする、ということです。つまり、“自分たちがやりたいことをやろう”ということ。すごくシンプル。人によっては今のままの方が良かったという方が出てくるかもしれない。でも仮にそうなっても仕方がないと思います。自分たちが運営したいお店を運営するからです。万人受けはしないかもしれない。でも、そうすることで「こういう場所が欲しかった!」という方に来ていただき、その方のお役に立ち続けられる存在であろうと思います。
もちろんビジネスである以上、社員のために会社としてスケールさせることも大事。それは僕の仕事。でも、拡大を目指すのではなく、小さくてもキラリと光る会社であり続ける。これが今回の「もう一度、尖る」ということであるとともに、これこそがブランディングであると考えています。もう一度、コツコツと作っていきます。
では何がどう変わるかということなのですが、たくさんあり過ぎるので、ひとつずつ公開していこうと思います。
勉強カフェとはなんぞや?から、キャッチコピーから、Webサイトから、パンフレットから、看板から、スペースの名称から、新しいプログラムの開始まで、たくさんのことを年明けより変えていきます。あと、ようやくスマホサイトも作ります。あ、コーヒーは先行して美味しくなりましたよ!コーヒーの香りが店内に漂うようになって嬉しいです。
色々変わりますが、とはいえ、なにもガラガラポンでゼロにするのではなく、目指すものは変わりません。むしろ言いたいこと、伝えたいことをしっかりと発信していくということです。
そしてその象徴として、長年使ってきた勉強カフェのロゴも刷新することにしました。勉強カフェを運営している私たちが、勉強カフェをどういう場所にしたいのかを元にした、想いを込めたロゴをデザイナーの方に製作して頂いています。完成が楽しみです。