経営

3年ぶりのクレド改訂

写真 (3) 2

当社クレドをリニューアルしました

ご存じの方も多いと思いますが、クレドとは「信条」といった意味の言葉で、言い換えるならば企業において主に経営理念だとか社是だとかが該当します。クレドという言葉が一躍有名になったのはリッツ・カールトンホテルです。リッツ・カールトンといえば、「リッツ・カールトンミスティーク」と呼ばれる、従業員による想像を越えたホスピタリティが有名で、そのもとにあるのが、彼らのクレドだと言われています。(僕も昔、現物を貰って持っています)

そんなクレドですが、実はウチの会社にもあります。作ったのは2号店が出来る時だったので、2010年の秋。もう3年以上前です。店舗ビジネスは複数店になると、マネジメントが難しくなります。1店舗しかなければ、オーナー=店主のことが多いですので、従業員とも意識の共有は簡単に図れます。一緒に働くわけですから。ところがお店が増えるとなると、そうはいかなくなります。

店舗ビジネスではない小さな会社の場合、社長も社員も同じオフィスで肩を並べて仕事していれば意識の共有は比較的容易ですが、店舗ビジネスの難しい所は、物理的に勤務地が離れてしまうことで、いくらITが進歩したとはいえ物理的に離れてしまうと小さなことから方向性がずれてしまいがちです。これは未だに本当に悩ましい問題ですが。

ウチの会社でもこれまで色々ありました。失敗や問題を上げればキリがありません^^;結局は僕の力不足なので、これまで辞めてしまった社員には申し訳なく思います。当社は未だに本社兼店舗でやっているので、そこの店舗で働く社員やスタッフとは自然と一緒にいる時間が長くなります。なのでそこの店舗は問題がおきません。スタッフも定着するし、色々と上手く事が運びます。しかし別の店舗だとそう簡単にはいきません。

クレドがあったから会社を続けられている

そんなわけで、クレドで課題もすべて解決!!というわけでは無いのですが、それでもクレドがあったから、今でもなんとかやってられているのは間違いのないところ。

まず、クレドがあったことで、「学びを通じて幸せになる大人を増やす」というミッションに共感してくれて入社してくれた仲間がたくさんいます。具現化していなかったらきっと入社してくれていなかったでしょう。また、一昨年から去年は結構タフなことが続きました。クレドが無かったらもっと途中で辞めている社員もたくさんいたでしょう^^;

そういう意味ではクレドを持っていたことは非常に大きな意味がありました。

クレドは作っただけでは何の意味もない

しかし厳密に言えば、「クレドを持っていたこと」では何の意味もありません。クレドがある会社は今やたくさんありますが、それを落としこんでいる会社はまだそうは無い。そう考えていました。クレドは決して「お題目」にはなってはいけない。そこで僕はクレドを作った3年前から、「クレドルーティン」を事あるごとに実施してきました。クレドを出勤時に携帯してもらうのはもちろん、クレドを持ちだして、そこに書かれていることを元に各自の意見を発現する機会を持ったのです。社員だけではなく、貴重な戦力であるアルバイトスタッフも同様です。

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(写真手前の”クッシュボール”がクレドルーティンの際の相棒)

改訂した理由

前回作成してから3年が経ち、その間に店舗数は1→8になり、スタッフの数も3名→35名程度になりました。実態は相変わらずなんとかやり過ごす毎日ですが(笑)、組織の規模が大きくなり、アライアンス展開も始まり、そして限定正社員や新卒を採用することにもなり、会社として次のステージに進むための最初の一歩を「クレド改訂」としたのです。

また、この3年で勉強カフェにコンセプトを似せた施設もだいぶ増えました。ライバルが増えることは切磋琢磨につながるので望ましいことでありますし、何より競争相手がいるのは燃えるので望むところですが、サービスや新プランなどは簡単に真似することができてしまいます。(例えば、勉強カフェを含めて2008年当時、有料自習室には曜日や時間で区切って料金プランを設けているところはなく、ある日スポーツジムを参考に、今のような料金プラン体系に途中で変更したのですが、今ではどこもそれが当たり前になりました)

しかし、想いや情熱までは真似できない。表面的には似たような施設が今後も増えるでしょうが、最終的にはどこまで本気でやっているかどうかだと考えていますので、クレドこそが他社との最大の差別化要因となると考えています。今回のクレドの改訂に合わせて、採用サイトコーポレートサイトも刷新しました。(Web製作の腕はだいぶ上がったと思いますw)

さてそんなクレドですが、今回の改定を経て、実際にはこのような感じになりました。
大事なのは、これをどう使うか。まずは次回の社内行事サンクスギビングデーで、大クレド大会をやりたいです。

クレド(ミッション)|株式会社ブックマークス採用情報

今回の改訂に合わせ、クレドや人事制度に関しては相当数の書籍から学びました。前述のリッツ・カールトンに加え、スターバックス、サイバーエージェントやザッポスなど、とても参考になりました。今では働きがいのある会社ランキング上位の会社も創業当時はボロボロだったと振り返っているのが勇気づけられます。僕も少しずつですが、でも着実に会社を成長させていこうと思います。

また、ビジョナリー・カンパニー2を今回読みなおしましたが、今回も大きな知見を得ることが出来ました。
やっぱりこの本は素晴らしいです。本当におすすめの本です。読んだこと無い方はぜひ読んでみてください。

ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則

次に改訂する時はいつになるのか、またその時はどうなっているのか、とても楽しみです。第二段階に向けて滑走路を走り出したと言い続けて2年位経ちましたが(笑)、ようやく飛び立ちはじめることができていると感じています。滑走路を2年近く走り続けただけあって、加速スピードは上がっているはず。

このまま飛び立っていくべく、そのためのクレド改訂です。

当社のミッションである「学びを通じて幸せになる大人を増やす」ため、沖縄・那覇、函館、京都を筆頭とした志を同じくしてくれる各地のオーナー様とともに、今年は今まで以上に頑張っていこうと思っています。

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